作品解説
監督 佐藤信介
脚本 渡部辰城 倉光泰子 佐藤信介
原作 今際の国のアリス:麻生羽呂
公開 2020年12月10日
全8話
あらすじ
最悪の心理戦ゲーム、♡の10が開始になり、粟国率いる武闘派が殺戮を行う中、有栖はこのゲームのカラクリについて気が付いた模様。しかし残り時間はあと30分。何としてもクリアしたいが時間はもうない。止まらない大虐殺。果たして粟国率いる武闘派、有栖、どちらが先にこのゲームをクリアするのか…
キャスト
- 有栖良平 山﨑賢人
- 宇佐木柚葉 土屋太鳳
- 苣屋駿太郎 村上虹郎
- 粟国杜園 青柳翔
- 安梨鶴奈 三吉彩花
- 韮木傑 桜田通
- 水鶏光 朝比奈彩
- 佐村隆寅 栁俊太郎
- 九頭龍慧一 阿部力
- 弾間剛 金子ノブアキ
- 加納未来 仲里依紗
- 九条朝陽 吉田美月喜
- 井上萌々花 矢崎希菜
感想 解説 見どころ
今回で今際の国のアリス、シーズン1最終話です!
長かったドラマ版も残りあと1話ですね。
果たして有栖らビーチの住人はこの最悪のゲーム、難易度♡の10をクリアできるのでしょうか?
原作とドラマ版の違いなどを交えながらレビューしていきたいと思います!
前回の記事はこちら↓
止まらない大虐殺。魔女狩りは止まらない。しかし有栖は…
ビーチで行われる武闘派の大虐殺。残り時間15分。
粟国は部下に虐殺を強いるが…
そんな中、囚われていた有栖が粟国の前に。
有栖はゲームが始まる前から武闘派の連中に囚われていた為アリバイは完璧。
粟国に一緒にゲームの謎を解こうと持ち掛けますが、粟国は自分が魔女だと言って虐殺をやめようとしません。
なぜ粟国が魔女を名乗るのか。
それには訳があったのです…
粟国とボーシヤの過去
有栖はボーシヤと粟国は敵対関係ではなく協力していた事を見抜きます。
ボーシヤと粟国は裏で繋がっており、武闘派のラスボスや韮木などの危険分子を抑えるため粟国はあえてボーシヤと対立していたフリをしていたのです。
ボーシヤと粟国、この二人でビーチを支えていたのです。
トランプを全て集めれば元の世界に帰れるという偽りの希望でビーチをまとめていました。
ボーシヤがビーチの住人を盛り上げ、粟国が危険分子を抑える役割でした。
しかしボーシヤはビーチを運営していく中でどんどんと壊れていきます。
裏切り、反乱などによりボーシヤはますます暴走していき、殺人も辞さないようになっていきます。
粟国は、かつての親友が変わっていくのが耐えきれなくなっていました。
そして遂に二人は完全に決裂し、粟国はボーシヤを殺してしまいます。
粟国の心を利用したゲーム主催者。粟国の虐殺の意図とは?
ボーシヤという親友を殺してしまった粟国は心を失ってしまいました。
その心の隙をゲーム主催者に利用されていたのです。
親友だったボーシヤが変わってしまったのはビーチのせい。
その為粟国は最初から魔女狩りのゲームがなかったとしても、ビーチの住人を皆殺しにしたかったのです。
魔女の正体とは?
魔女の正体は完璧なアリバイがあるもの。
それは死体である萌々花自身でした。つまり自殺です。
しかし粟国はそれを認めず、自分が魔女だと言い張ります。
ボーシヤから銃を向けられたとしても自分が撃ち殺した自責の念。
またボーシヤが撃とうとした銃には弾が入っていませんでした。
ボーシヤは粟国を殺すつもりはなかったのでしょう。
そのせいで粟国の心は壊れてしまったのです。親友を殺してしまった事で大きな傷を負った粟国。
運営者はその心理を利用し、魔女狩りというゲームを作り上げたのです。
正体を明かすディーラー
混乱の中、朝陽は自分がディーラーだと明かします。
その瞬間、朝陽はレーザーで撃ち殺されてしまいます。
犯人は萌々花。そして朝陽と萌々花は親友でした。
また安が指紋により萌々花の指紋と胸に刺されたナイフについた指紋が一致する事を証明した為、犯人は完全に判明しました。
あとは萌々花を裁きの炎にくべるだけ。
しかしそこに正気を失った韮木が現れます…
韮木も完全に狂ってしまい、篝火の炎でビーチの住人を焼き殺そうとします。
しかし粟国が韮木に向かっていき、炎の中に消えていきました。
粟国は他の住人を守る為、自らを犠牲にし炎の中に消えていきました。
ラスボスはそのまま燃え落ちるビーチと共に死を選びます。
彼にとってはこれがこの上ない自由な選択でした。
無事ゲームクリア。その後は…
ついに魔女、萌々花を火にくべ、♡の10のゲームをクリアします。
そして最後に♡の10のカードを手に入れたのは苣屋でした。
そして有栖たちは萌々花と朝陽が残したビデオメッセージを見る事に。
そこにはゲームのディーラーについて説明がありました。
ディーラーはゲームを振興する役。忍び込んでプレイヤーのふりをして場を混乱させたり、またおにごっこの鬼のようにプレイヤーを殺すなど様々な役割を演じ、プレイヤーの全滅を狙います。
そしてビデオメッセージには運営側の建物の内部が映されていました。
大量のモニターに囲まれた部屋。それぞれのモニターにはゲームに参加しているプレイヤー達が。
ディーラーはその正体を明かすことはできないルールがあります。
それを破ってしまった場合、死の制裁が待っています。
そんな役割に耐えきれなかったのは萌々花の方でした。
自分が生き残るためにプレイヤーを殺すことをしたくない。
彼女はこのゲームから降りる為、自ら死ぬ役割を請け負ったのでした。
運営側のアジト。忍び込む有栖と宇佐木。
ビデオメッセージに記された運営側のアジトに向かう有栖と宇佐木。
そこは地下に隠されたアジト。
運営者のモニタールームにはすでに頭をレーザーで撃ち抜かれたディーラーたちの死体だけが横たわっていました。
そしてそこには苣屋と水鶏が居ました。
苣屋は以前おにごっこの時に鬼が持っていたメモが地下鉄の路線図だと気が付き、アジトを見つけ出したのです。
苣屋が言うには存在が知られたディーラーたちが皆殺しにされているのを見て、ディーラーもまた運営側に利用されていたと推測します。
更なる上位のディーラー。また始まる新たなるゲーム。
そんな中、急遽モニターが作動します。
そこに映し出されたのは加納未来。ビーチの幹部だった未来です。
彼女がさらに上位のディーラーでした。
ここからは遂に絵札のゲームが開始になります。
更なる上位のディーラーと勝負し、全員倒すことができたら元の世界に戻れる。
新しい希望であり、絶望の始まりであるNEXT STAGE。
外には絵札の垂れ幕をつけた気球船が無数に現れた所でシーズン1は終わります。
最後に
ついにシーズン1が終わりました!
最後は衝撃の展開でしたね!
原作を読んでない方はより続きが気になるのではないでしょうか?
最終話もちょこちょこ原作と違っていたり削られたエピソードがちらほらありました。
朝陽と萌々花の二人のやり取りなど大幅にカットされていますね。
原作だとどちらが死ぬ役をやるか決めるシーンがありますね。
原作ではどちらが死ぬ役をやるかしっかりと描き、なぜ死を選んだかがわかりやすくなっています。
後は粟国の最後。
ドラマ版だと最後に韮木を道連れに死んだっぽい終わり方をしますが、原作ではそんな描写はなく、韮木は一人でビーチに火をつけ、粟国はゲームが終わった後は皆の前から消えます。
ドラマ版の方がいいですね。原作だとさらっといなくなるので笑。
原作通りなら粟国は後半で重要な役割を果たすので恐らくドラマ版でも死んでないんじゃないかなと思いますねー。
逆に普通に死んでたらシーズン2がかなり楽しみですね。
シーズン1はほぼ原作をなぞるようなストーリー展開だったので、もっとドラマ版オリジナルの展開を期待します!
特にゲームはシーズン1の最初のゲームなんか完全オリジナルだったので、シーズン2ではまたオリジナルのゲームが増えると嬉しいです!
よろしく!ネットフリックスさん!
シーズン2も待ちきれない方は原作を読もう!原作はこちら↓ドラマ版のシーズン1はちょうど7巻くらいで終わります!なので原作基準だと前18巻中、7巻目くらいなのでもしかしたら最後まで続くとしたらシーズン3まで増えるかも!