映画

【映画】ジャンゴ 繋がれざる者/Django Unchained    タランティーノによる血みどろウェスタン! 黒人差別問題を他とは違った形で描いた名作 解説 ネタバレあり 81点

Django Unchained
famous.co.jpより引用

作品情報

監督 Quentin Jerome Tarantino
公開 2012年
時間 165分

あらすじ

1858年、アメリカ南部。奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)は、賞金稼ぎのキング・シュルツ(クリストフ・ヴァルツ)の手によって自由の身となる。やがて2人は協力し、次々とお尋ね者たちを取り押さえることに成功する。その後、奴隷市場で離れ離れとなってしまった妻を捜す目的のあったジャンゴは、農園の領主カルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のところに妻がいることを突き止め……。

シネマトゥデイより引用

キャスト

  • ジェイミー・フォックス  ジャンゴ・フリーマン
  • クリストフ・ヴァルツ  ドクター・キング・シュルツ
  • レオナルド・ディカプリオ  カルビン・J・キャンディ
  • ケリー・ワシントン  ブルームヒルダ・ヴォン・シャフト
  • サミュエル・L・ジャクソン  スティーヴン
  • ウォルトン・ゴギンズ  ビリー・クラッシュ
  • ドン・ジョンソン  スペンサー・”ビッグ・ダディ”・ベネット
  • ローラ・カユーテ  ララ・リー・キャンディ=フィッツウィリー

感想・見どころ・解説

黒人が主役の西部劇!

今作はイングロリアスバスターズに引き続き政治色の強めな一作です

主人公ジャンゴは黒人奴隷の出身でクリストフ・ヴァルツ演じるドクター・キング・シュルツというドイツ人歯科医師兼賞金稼ぎに奴隷の身分から救い上げられ、富裕層の支配階級に対して反旗を翻すストーリーです。
時代は南北戦争直前のアメリカ南部を舞台にし、まだ差別が強く存在するアメリカ黎明期。

現代では考えられないような差別が蔓延る時代です。
主人公のジャンゴは被差別階級の黒人奴隷ながら卓越した銃のセンスと機転と度胸で支配層に戦いを挑みます。
相棒のシュルツはドイツ出身で現代人に近い倫理観を持ちジャンゴを奴隷としてではなく一人の人間として尊重してくれます。
ほんとクリスフ・ヴァルツはこの映画でも非常にいい演技をしていますね。

同じくタランティーノ作品のイングロリアスバスターズにも出演しています!
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この時代のアメリカ南部では今では考えられないような人種差別があり黒人の待遇はひどいものでした。
今でもアメリカに根付くKKKなどもこの映画の中に登場します。
しかしそこはタランティーノ映画。監督の愛する西部劇のフォーマットに落とし込み痛快なアクションヒーロー映画に仕上げています。

愛する妻を農園領主のレオナルド・デカプリオ演じるカルビンから取り戻すのがこの映画の大筋。
白人支配階級のゲスさがひどい!
黒人奴隷通しに殺し合いをさせ酒の肴にしたり、脱走した奴隷を犬に生きたまま食わせたりとやりたい放題です。
まさにこの時代の黒人には人権がなかったのです。

まさにこの時代の黒人には人権がなかったのです。

そんななかジャンゴを救い出したのは白人ですがドイツ人のシュルツです。
フィクションの中でもアメリカ人の白人が黒人を救い出すのには無理があったのでしょうね。それほどまでに差別は浸透していた時代でした。

銃撃戦ならではのスピード感!迫力溢れるアクションシーン!

今作は西部劇なのでガンアクションがメインです。
特にカルビン邸での銃撃戦は見ものです!
キルビルでの刀を使った殺陣のイメージでした銃撃戦を撮らせてもいいですね。
記事はこちら↓

普通のドラマや映画の銃撃戦とは違う迫力があります。
それは異常なまでの出血描写です。

バイオレンス映画に定評のあるタランティーノだけあって銃撃戦でもかなりの出血量!
あっという間に血だらけです。
考えてみれば当たり前なんですが撃たれれば血が出るのは当然なんですがすごく新鮮ですね。
にしても血出すぎですが笑

ガンアクションものでグロ描写ってゾンビ映画とかじゃないとなかなかないですよね。
今作では極端の人体損傷描写はないですが出血と撃たれた側のリアクションも相まって非常にバイオレンスです。
冒頭の奴隷商人が奴隷たちに復讐されるシーンなんか散弾銃で至近距離から撃たれたそうなるわって感じでした。

また出血描写だけではなく銃撃戦のシーンには細かい小ネタが散りばめられていて短調にならずかなりカッコいいです。

銃弾が貫通し複数人を倒してかつ部屋の向こうの置物に当たる描写や、敵の銃を持つ腕を撃ちその銃を奪ってさらに敵を倒すなど流れるようなガンアクションはまるで時代劇の殺陣のようです。
BGMにブラックミュージックでもあるラップが流れるのもカッコいい演出。
色々な西部劇などの映画からオマージュがあるようでとてもじゃないけど追いきれません笑
タランティーノの西部劇愛がすごいですね。

カルビンの姉が打たれて吹っ飛ぶシーンの間など非常に見てて気持いです。
カルビンを撃つシーンはグロさないけど血が垂れる速さなどここも間が秀逸です。
胸につけている花が打たれて血が垂れる演出はセルジオ・コルブッチ監督の豹/ジャガーのオマージュです。

黒人奴隷制度を批判する社会派な映画ですがストーリー自体はいたって王道。

アメリカの歴史の暗部である黒人奴隷差別を取り扱った映画ですがストーリー自体は非常に王道な勧善懲悪な愛する妻を取り戻す復讐劇です。
奴隷制度により引き裂かれた妻を助けるために奴隷の身分から立ち上がり醜悪な権力者に戦いを挑む王道の内容です。

時代考証もいい意味でいい加減なので細かい時代背景を知らなくても普通に楽しめる作品になっていますが奴隷制度の歴史や差別の知識などをある程度入れてから見るとより楽しめるかと思いますが。

ただ主役がジャンゴなんですが前半はシュルツがいいキャラ過ぎて存在感が少し薄いし後半はカルビンとサミュエル・L・ジャクソン演じるスティーブンが濃いキャラしていて少々食われ気味ですね。スティーブンとカルビンが実は怪しい関係にあるという考察をなさっている人もいましたが奥が深いキャラですね笑
非常にカッコいいキャラなんですが周りが濃すぎるんですねー。

ラストは誰もが見たことがあるような王道のハッピーエンド。重いテーマの映画ですが後味が非常にすっきりさわやかですね。
終わった後にいい映画見たなって感じになります。

総評

アメリカの歴史の暗部に触れた重いテーマの本作。
しかし中身は西部劇愛溢れるいつも通りのタランティーノ作品でした。
銃撃シーンなどもタランティーノらしさが良く出ています。
若干主役が空気っぽい感じしますがクリストフ・ヴァルツやデカプリオの演技が見どころですね。デカプリオはイケメンキャラよりウルフオブウォールストリートみたいな役があってると思いますね笑

あうあう

暗い奴隷の歴史にフィクションならではの勧善懲悪黒人西部劇 81点
アメリカ人にしてアメリカの悪い歴史を皮肉るタランティーノ節!
頭を空っぽにして楽しめる良作西部劇です!

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あうあう
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